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zoom RSS ビジネス書 大バカ事典 瀬古 浩爾

<<   作成日時 : 2010/12/21 21:38   >>

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内容は「ビジネス書版トンデモ本」の世界で、ああいうノリが好きな人には、まあ面白いです。(やり玉に挙げられている本は突っ込み所満載であることには異論がないし)

ただ、この人が自分の考えを語る章は不要だったな、という気がします。

ぐだぐた言う親父の説教を素直に有難がる程こちらも暇ではないので。

この人の本を読むのは久しぶりだけど、考えの引き出しが少ないところは変わっていないんですね。

確か何冊か、この人の本を読んだ後、自分のところに来た女性インタビューアーの態度について書いた文章を読んで、ああ、この人もう読まなくてもいいや、と読むのをやめたんですね。

うろ覚えだけど、著者が他人なら推奨するけど自分の娘なら全力で止めると言ったことについて、インタビューアーが
「それはダブルスタンダードじゃないですか」
と口にした時、力強く
「ダブルスタンダードですよ」
と返し、その答えにインタビューアーは呆れた表情を隠しきれなかった、と滔々と書いて
「女は世の中に本音と建前があることを知らない」
 と続けていたので、この人はあほか。こんな程度の見方しか出来ないのなら、この人もう読まなくてもいいや、と思ったのです。世の中に本音と建前があることなんて当たり前じゃないですか。

インタビューアーはダブルスタンダードを口にしたした事に呆れたんじゃなくて、ダブルスタンダードを口にすることに恥じらいのないあなたに呆れたんだよ。
さすが卒業と同時にゲバ棒を持っていたことすら忘れた世代。そんな簡単なことにすら気づかないのか、と思って以来この人の本を手に取るのをやめたんですよね。
(余談ですが、昔友人と「親父」と「少年」の違いは何か?を酒の肴に盛り上がったことがありまして。出た結論は「羞い」を持っているか、いないかの違いではないだろうか?でした。「親父」には「羞い」がない。「少年」には「羞いがある」だから十代でも親父はいるし、七十代でも少年はいる、という結果になったのです。その定義に従えば、この本の著者は立派な親父だわ)

まあ、この人内田樹に心酔しているみたいだしなあ。内田樹が好きなら私と合わなくて仕方ないか。

私の中では内田樹も対談本以外が読まなくていい人のカテゴリの中に入っているので。

何か読みながら引っかかるなあ、と思い続けながらも何冊か読んだのですが、ある対談本での一言を読んでひっかかる理由が解ったので読まなくなったのです。

確か中学時代の思い出として
「あの謹直な親父の本棚に山田風太郎があったら幻滅する」
というような事を言っていたのですね。それで、この人物事の表面に惑わされずに本質を見抜くことが出来ない人なんだなあ、と思って読まなくなったのです。

山田風太郎好きなら「本棚の忍法帖を読まれて中学生の子どもに軽蔑の眼で見られた」という言葉は笑いの種の定番として使われる程ですものね。

物の見方が単純な中学生ならまだしも、大人になってそれを思い出すなら、エログロ描写の激しさに惑わされずに山田風太郎を蔵書の中に加える親父の選択眼を称えよ、といった類の作家だと思うんですよね、山田風太郎は。

天才としか言いようがないストリーテーミングの巧みさとそれを裏打ちする豊富な知識。清濁善悪全て飲み込む透徹な世界観。

それを見抜くことが出来ずにイメージで語る人間に偉そうに世の中のことを語られてもなあ、と思って以来読まなくなったのです。

そういえばマネックス証券の社長の松本さんが新聞のコラムで好きな本について「山田風太郎の明治物」を挙げていたなあ。

あれで、へえ、この人意外と見る目あるかも、と印象が変わったのですよね。

まあ、確かにどんな本を読んでいるのかで人に与える印象は変わりますよね。この本でネタにされている本のことを素直に受け取って人に吹聴した時、周りの人がどんな反応を示すのかは想像がつくような気がします。

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勢古浩爾 三五館発行年月:2010年06月 ページ数:334p サイズ:単行本 ISBN:97848


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