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zoom RSS 三原順傑作選 (’80s) 三原 順

<<   作成日時 : 2011/05/23 21:46   >>

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ツィッタ―で「Die Energie 5.2☆11.8」で話題になっていたそうで、あの懐かしい絵をネットでで見かけるようになるとは思いませんでした。
(絵的には「X day」の頃より「Die Energie 5.2☆11.8」の頃の方が好き。「はみだしっこ」後期〜この時代の絵が一番好きかな。「ビリーの森ジョディの木」になってしまうとストーリーは凄さを増すけど絵的にはけっこうつらかった)

しかし、一場面だけを取り上げて、予言だの反原発だの言うのは違うでしょう。
三原さんの死を反原発と絡めて書いてある文章を読んだ時は、あまりの単純思考に「もしもし?」とつぶやきたくなってしまいました。

三原順を知らない人があの場面だけを読んで誤解するのは仕方ないんですかねえ。あれは、そんな単純な話ではないんですが。

山岸さんの「パエトーン」がネットで無料公開されたそうなので、三原さんのも反原発だと思われたのかしら?あれは反原発というより人間のどうしようもなさを描いた作品だと思うのですが。
(パエトーンも初読の時に山岸さんには珍しい駄作だなあ、と思った覚えがあるので、あれで山岸涼子を知る人がいたら山岸さんが気の毒なような)

「Die Energie 5.2☆11.8」に関しては予言ではなく現実が三原さんがこれを描いた頃からまったく変わっていないというだけでしょう。
安全性よりも経済性を優先する電力会社。反原発を叫びながら電気のない不便な暮らしを嫌がる人々。
三原さんが凄いというのに同意ですけどね。これ初読の時にはもやもやしたなあ。中学生だったからよく解らなかったのかもしれないけれど、単純な二元論で割り切れる話ではないんですよ。

そもそも三原さんの話で単純に白黒つけられる話がありましたっけ?

可憐な美少女が無残にも殺される。人々は怒り、涙を流す。冷酷無比な悪人が正義の味方にやっつけられる。人々は拍手喝采。人が殺されたという事実だけが変わらない。そう書いてしまえる人なのに。

かつて親がはまったマンガを大きくなった子供達がはまるというのはよくある話ですが、それがベルばらなら単純に親子で盛り上げれるでしょうが、はみだしっこなら嬉しい反面、子供の目から親としての自分はどう映っているだろうか?と子供の評価が気になってしまいそうですから。
(親子関係良好でも三原さんに惹かれる人は珍しくないので気にしすぎといえば気にしすぎですが。三原順というとすぐアダルトチルドレン関係の言説が出てきてしまうのは勘弁してくれと思いますし)

少女時代、少年時代に三原さんにはまった人の多くが
「作品に強い影響を受けた」
と語っていますが、私もご多分にもれず影響を受けてますねえ。それだけ夢中になりましたしね。
(いまだにキャラクターでは天使の名前を持つ彼と昔、天使と呼ばれていた彼が不動の一位、二位なんですね。これだけは他のどんなものを好きになっても変わらない)

よい作品というものは若い時には若い時の、年を重ねた時には年を重ねた時のそれぞれの読み方ができるものだ、という言葉がありますが、つくづくホントですね。
今読むとロナルドの言葉の苦みがあの頃よりもより一層解かる気がします。あの頃は、あのジャックとロナルドの少年時代ということでわくわくと読んでいたなあ。
ジャック、こういう性格の人じゃないとグレアムの養父はやれないよね。

相変わらず面白いなあ、というストーリーテーラーとしての巧みさへの印象だけは昔と変わっていないのですけどね。
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