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zoom RSS 暴走族だった僕が大統領シェフになるまで 山本秀正

<<   作成日時 : 2010/04/22 22:33   >>

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面白い本でしたけれどタイトルと中味の間に微妙なずれがあるような気がします。

まあ、確かに暴走族だった時期も大統領が訪れるホテルでシェフをやっていた時期もあるので、まるっきり違っているという訳ではないのですが。

この本は要約するとバイクの次はサーフィンと遊ぶことに夢中になって学業をおろそかにした息子に業を煮やした父親によって料理人になることを命じられたお金持ちのボンボンが、周りの料理人に可愛がられて仕事をするうちに、料理修行の為イタリアに渡ることになり、そこで出会った人達に触発されて
「料理は芸術だ」
という意識を持つようになる。そしてその意識に添った仕事をする為に各国を渡り歩き成長していく、という話で大統領が訪れるホテルのシェフになることも、その通過点の一つに過ぎないのですね。

だから、いかにして不良少年が大統領のシェフになったかというHow to的なものを期待すると肩透かしを喰らうと思います。

どちらかというとアドベンチャーものかビルドゥングスロマンですね。未熟な人間が色々な人と出会い、色々な経験を重ねることによって成長していく物語。

料理人としてのスキルを磨いているうちに必要とされる能力も料理技術、マネジメント能力、経営センス、システム構築能力、プロデューサー能力と変わっていく。

著者は
「僕は自分から動いたことはない」
 と語っていますが、求めるのではなく求められるものを求められるままに提供する為に必要とされる能力を身につけ成長し、流れを作っていく。そういう軌跡の成長物語は案外少ないような気がするので面白かったです。

著者は学生時代はあまり勉強しなかったようですが、基本的に頭がいい人じゃないかな。ワシントンのホテルに転職した時、あまりにクラシカルな内装と料理に内心うげげと思いつつも、この状態を好む人がいるんだからと、内装を変えず少しずつ少しずつ新しいメニューを増やすことで伝統を壊さずに変革していくなんて頭が悪い人には出来ませんもの。

やっぱりホテルのシェフってオーケストラの指揮者と同じなのね。


暴走族だった僕が大統領シェフになるまで
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